千年の歴史を持つ備前焼

室町時代から現代まで

室町時代から現代までの歴史を見てみましょう。

胡麻(ごま)、玉だれ

松割木の灰が素地に自然に降りかかり窯の高い温度で溶けて灰釉の状態で、胡麻をふったようになるところから名が付けられました。黄胡麻、茶胡麻、白胡麻、青胡麻等様々な発色をします。またこの胡麻が表面でカサカサした状態になったものを「カセ胡麻」といいます。焚き口から遠くに置いて特に荒い貫入が入ったものを「メロン肌」、あるいは「榎肌」といいます。焚き口付近の火力の強い場所に置き、灰も多くとけて流れた模様のものを「玉だれ」といいます。青、茶、黄、紫蘇色等の色に発色します。また人為的灰を焼成前に作為的に付けて焼く場合もあります。胡麻の定着には少なくとも一週間以上割り木を焚き続けなければなりません。

桟切(ざんぎり)

灰色系統の複雑な焼き色をしています。窯の各部屋を仕切った桟の付近が変色しやすいことから桟切(ざんぎり)と呼ばれます。作品の一部が灰や炭に埋もれると、還元炎焼成となり赤、黒、青、金、銀など窯変を生じます。片側は飛んできた胡麻が降りかかり、炎にあたる部分は赤くなり、境界が灰青色の桟ぎりとなります。備前独特の肌合として茶人に好まれます。これを自然桟切といい、自然桟切りを人為的に、火を止める直前に大量の木炭を投げ入れ作為的に変化をさせたものを人工桟切といいます。

牡丹餅(ぼたもち)

皿とか鉢などの平らな器物の上に耐火度の高い土を煎餅様にした「ぼた」とよばれるものを乗せて焼するとその部分だけ丸く炎の陰になって胡麻も降りかからないため、丸い抜けができます。これを牡丹餅と呼び、赤色、白、茶色など色々のものがあります。

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